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2005年5月22日 (日)

人命尊重

災害や事故が起きた時、まず人命救助が最優先される。今では、それは当然のことだ。しかし、60年前の戦争の時は、どうであったか。幕末の京では、どうであったか。人の命は、余りにも軽く扱われていたのではないか。比較したら、今は、よい時代ではないだろうか。しかし、人の命は、いつかは無くなるものである。人命尊重が、人の命は永遠・絶対といった観念を生むとしたら、不慮の事故で失われた命を悔やむ思いは癒されることはない。地上にある命は、いつかは活動を停止する。それが早いか遅いかの違いだけである。この事実を前提にしてこそ、人生の真実が浮かびあがってくるのではないだろうか。人命尊重という、現代社会の強調点が、見方を変えれば、同時に、癒されない社会を作っているのかも知れない。死という現実に直面して、「大疑現前」で苦悩している人たちに、「大死一番」へと誘うアプローチが必要とされているのかも知れない。

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