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2005年5月21日 (土)

空即是色

 書店で角川文庫『般若心経講義』(高神覚昇著)を発見して買いました。かつて最初に読んだ時に、何となく強い説得力を感じて、それが名著の印象として残っていました。奥付けを見ると、昭和二十七年に初版発行、四十二年に四十一版発行、そして平成六年に改版四十三版発行となっています。名著の履歴です。解説で紀野一義氏は「般若心経に関する講義としては今日なお、これを超える著書を見ないのは偉とするに足りるであろう」と言っています。
 この本で、色即是空という有名な仏教思想が、同時に空即是色という逆の思想と対になっていることを知り、新たな興味を覚えたのでした。しかし、この「空」とは何でしょうか。それは「真空」ではないと思いました。「空即是色の空は真空ではない」という命題の解説は、こうです。
 もし、この空を「真空」と考えると、空即是色は「無からの創造」を語っていることになります。しかし、仏教では創造主を考えないと思いますので、創造(創造は常に無からの創造です)については語らないのではないでしょうか。では、空とは何か。それは、相対的なこと、人の目に見えなくなるということで、やはりチリかゴミが残り、それが核となって色(世界)が出来るという解釈が正しいのではないでしょうか。

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