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2005年5月17日 (火)

死は悲しい?

死は悲しいのだろうか。黒沢明監督の映画「夢」の中で、笠智衆が、踊りつつ、知り合いの死を喜んでいるシーンがあったように思う。イラクで武装集団から襲撃されて亡くなった橋田さんの妻は、事件後、よくテレビに出ていたが、余り悲しんでいるようには見えなかった。既に、夫の死を覚悟していて、その心構えが出来ていたのかも知れない。本人にとって、死とは未知の世界への旅立ちである。そこには不安がある。しかし、死とは、厳密には、肉体の機能停止ではない。死とは、別の言葉で言えば、ニヒリズムの自覚のことである。魂がニヒリズムを克服した時、肉体の死は悲しむべき理由とはならない。恐るべきは、肉体の機能停止としての死ではなくして、魂が永遠の存在を感じられないこと、従って自分の残された時間を数えなければならないことである。

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