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2005年6月26日 (日)

家出人の言い分

   家の中で、人は生まれ、育ち
   そして、死んでいく
   
   だから、家がなければ人もいない
   家は人に先立つもの
   
   家出人は自分のルーツの否定
   どうして生きていけようか
   
   何も好んで家出したわけではない
   自分が何かに追い詰められていた
   
   窒息しそうな息苦しさの中で
   これは何だ?という問いが家出の原因
   
   家の問題ではなく
   実は、自分の問題だった
   
   しかし、家出は家にも変化を与えた
   家出人を切れないためらいが家をぐらつかせた
   
   あわれな家出人は大きな家に出会った
   それは出てきた家を包むもの
   
   家とは何か
   それは人が住む所
   
   どんなに家出を重ねても
   所詮、人の家は一つしかない
   
   孫悟空は、どんなにあがいても
   釈迦の手のひらから出られない
   
   大きな家に気づかせるための
   小さな家出であったのかも知れない
   
   人の家は一つのみ
   その中に多くの家がある
   
   ときどきは、この一つの家を
   考えてみよう
   
   家出人の言い分は
   この一つの家の発見にある

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