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2005年7月24日 (日)

運動と静止

中世スコラ哲学の中で、運動の目的は静止ということが言われていた。ギリシャ哲学の延長上の思考だったと思う。中世哲学は神学と混ざっていたので、価値観が混入している。だから、静止は運動よりも上位の概念ということになる。しかし、その静止は、江戸時代のような身分制度で固定して、不満を許さないようなものではない。不安の解消を含む、ダイナミックな静止を意味しているのだろう。それは世界・宇宙との調和としての静止なのだ。その意味で、運動は静止に向かって動いている。ここでキリスト教の説教を考えれば、この静止を語ることでなければならない。運動者は、この静止に引き付けられるからである。その意味で、運動者であった賀川豊彦よりも、静止者であった内村鑑三の方が、影響は大きかったと言えるのではないか。

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