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2005年8月14日 (日)

天皇機関説

昔、天皇機関説という学説があった。機関、機能という面で天皇の役割を考えようというものだ。大切な視点と思う。このような考え方は、決して新しいものではない。昔、中世、イタリアの詩人ダンテは、教皇の中にも、地獄(あるいは錬獄)に落ちたものがいるといった主張を、「神曲」の中で書いている、という。これは教皇の機関、機能について言及しているのではない。その個人の徳についての判断なのだ。これなど、天皇機関説の中世版と言えるのではないか。もっと遡れば、アウグスチヌスに中にもある。彼は、背徳の司祭にも、司祭である以上、その機能の役割を是認し、これで論争した。われわれは、個人であると同時に社会人である。社会人である以上、社会での機関であり、機能が求められている。個人を、尊敬とか軽蔑とかいった視点ではなく、機能主義に徹して考えることも大切なことである。

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