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2005年9月30日 (金)

置換神学

イエスの出現で新約聖書が生まれた。それ以前の聖書を旧約聖書という。イエスをキリスト(救い主)と認めないユダヤ教の世界では、聖書といえば、今でも旧約聖書を指す。このユダヤ教とキリスト教とは同じ神を信仰しながら、どういう関係にあるのか。イエスの出現で生まれた教会は、イスラエルに対する神の契約・恵みは教会に移行していると考えてきた。しかし、イスラエルの民に対する契約・恵みは、教会の出現後もなお不変のまま、イスラエルに適用されていると考えるキリスト教会の信徒もいる。前者の神学を置換神学という。教会の大勢は置換神学であろう。どちらが正しいのか。それは立場によるのかも知れない。中世のローマ・カトリックの世界では置換神学以外、考えられないであろう。しかし、その体制的教会が異教的とか腐敗しているとかして批判する立場であれば、その主張がイスラエルに対する神の契約の不変性と協調して、体制批判の力を増すこともありうる。しかし、考えてみれば、イエスの立場はユダヤ教の許容するところではないのである。同時に、ユダヤ教の立場もキリスト教と並列ではない。原理的に一致できない以上、教会としては置換神学の立場に立ちつつ、他宗教に対しては、排斥的ではなく、対話的に折衝していく以外ないのではないか。

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