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2005年9月25日 (日)

大審問官物語

大学紛争のころ、ドストエフスキーが、よく読まれた。「カラマーゾフの兄弟」の中に、大審問官物語があり、キリストが現れる。これは彼のローマ教会批判なのかも知れない。当時、ドストエフスキーがローマ教会に批判的とは知らなかったが、その後、この立場を知った。その目で、再度、読めば、また教えられるところがあるかも知れない。しかし、小説は虚構であることは、ここでも真実である。大審問官は教皇の権威に属する役人であろうが、キリストが再び来る時には、教皇はキリストに権威の座を明け渡すであろう。考えれば、現在の国家の中で、その終末を明確にしているのはバチカンくらいのものであろう。16世紀、ルターは教皇に反対したが、その彼の共同体はなくならなかった。宗教が見える組織を必要とすることを思うと、「ペテロの後継者としての教皇」という説明には、それなりの説得力があるであろう。しかし、キリストが再び来る時、教皇の時代は終わるのである。

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