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2005年10月21日 (金)

信仰の意味

信仰という言葉には、回心の瞬間とは別に、それによって全能の神の個別的・具体的働きを起こす人の側の神に対する働きかけという意味があるかも知れません。信仰を前提として祈りがあり、その祈りに対する応答が、そのようであれば、それは全体をひっくめるて信仰の力ということになるのかも知れません。そのような可能性をイエスは否定していないようでもあります。しかし、そのような過程は、どこか魔術的でもあります。功績観念に結びつく魔術は否定されねばなりません。信仰の原点は回心の瞬間にあり、それは完全受動の姿勢にあります。その完全受動によって功績観念が否定されます。この原点は常に確認されていなくてはなりません。プロテスタンティズムの信仰の根本は「信仰義認」ですが、救いの「条件」としての「信仰」に否定的に応じる改革派の信仰もあります。それは、きっと、信仰に功績観念の結びつく危険性を指摘しているのでしょう。信仰は常に功績ではありません。しかし、一方、功績を生み出していく力にもなります。色即是空の観察主体は、やがて空即是色の景色を生み出していくとも言えるのですから。それと同じことと思います。

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