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2005年10月13日 (木)

中世的国家主義

朝日新聞の投書欄の冒頭に「中世的国家主義」という言葉があり、その意味が分からなかった。いったい、中世に国家主義があったのだろうか。西洋では近世に至り、宗教改革とともに、国家の重要性が増してきて、その中で国家主義が台頭したのではないだろうか。では日本の中世には国家主義などというものがあったのだろうか。諸国家群がないところで、国家主義はないだろう。日本の中世には、ただ日本があるだけであり、諸国家はなかった。だから、日本のことではないらしい。
ただ、投書した人は、自民党の新憲法草案の前文にある「天皇制と愛国心、国防の意義」に対する批判として、「なにやら懐古主義」という言葉とともに、「中世的国家主義」という言葉を使っているのである。であれば、これは日本のことであろう。そして、戦前のことを指しているのであろう。では戦前は中世であったのか。いや、日本では、明治維新以降を近代といったのではなかったか。従って、投書した人は、日本近代を批判しているのである。

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