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2005年10月27日 (木)

影との対話

   私「お前は何者だ」
   影「わしは、お前の影だ。お前を食い滅ぼそうとしているのだ」
   
   私「恐ろしいことを言うヤツだな。お前とは関わりあいたくない。話も
   したくない。あっちへ行け」
   影「そうはいかない。お前の行く所なら、わしは、どこにでも行くのだ
   」
   
   私「お前のような悪者が、どうして存在しているのだろうか」
   影「慈悲深いお天道様が、そうさせているのだ」
   
   私「そんなふうには思えない。お天道様が慈悲深いのであれば、しつこ
   く私に悪をなすようなお前を、私の周りにおらせないだろうに」
   影「お前は、わしがいると言ったが、それはわしを見たからではないの
   か。わしを見なければ、わしはいないも同然ではないか」
   
   私「そんなことが、一体、出来るのか」
   影「実際は難しいのだが、理論的には出来ることになっている」
   
   私「教えてくれ」
   影「お天道様を見続ければいいのだ。お前がお天道様を見ている限り、
   わしを見ることはないからだ。光から目を離した時に見るのが影なのだ
   から。しかし、光そのものである、お天道様をじかに見れば、お前の目
   はやられてしまうだろう。この問題を解決すれば、お前はわしの支配か
   ら脱出することになるのだ」
   
   私「お天道様を見ても、目がやられないようにするには、どうしたらい
   いのか」
   影「それは教えられない。わしは、それほど、お人好しではないぞ。そ
   れを教えたら、お前は、わしの支配から永久に脱出してしまうからだ。
   もう少し、わしはお前の苦しむのを見ていたいのだ」

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