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2005年10月 9日 (日)

神さまの回答

「神さまのおわび」(10月8日)は、イワン・カラマーゾフへの神の回答である。70年安保当時の問題提起に対する応答がこれである。あの当時、ドストエフスキーが読まれ、共感し、深刻な問いが発せられた。その問いに答えは見当たらなかった。神は沈黙しているようであった。しかし、神は常に語られていたのである。ただ、われわれが、それを聞く耳を持たなかっただけだ。イワンは近代人である。典型的な近代人である。懐疑の業火の中にいる近代人である。また、ソ連共産主義の魂を形成する一要素であったと思う。ソ連の建設をたたえた映画「シベリア物語」の明るさとも無関係ではないであろう。深い人間愛がそこにある。それで結ばれている。ソ連の無神論国家は地上からなくなった。しかし、その原点には崇高な心情があった。このような問題提起に対しては、神はおわびするしか、道はないであろう。そして、その時、人はそれを受け入れるかどうか、それが改めてイワンに問われているのだ。近代人に問われているのだ。

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