« 真理の伝達 | トップページ | ラジオ深夜便 »

2005年11月17日 (木)

「自由と民主主義」のために

米国は「自由と民主主義」を世界に広めることに聖なる使命を感じているらしい。日本も、それに同調している。
米国のそもそものスタートは英国からの独立であった。英国の宗教が国教で半分カトリックという性質に反発して移住したプロテスタントの人たちが米国を建国した。宗教の自由を求める意識は、米国人の意識の根幹に今でも根強くあるのだろう。それを世界に拡大する時、別の体制を持つ国家たちは脅威を感じるのではないか。米国流の自由を受け入れていたら、国家をまとめる理念が崩壊するかも知れない。米国の場合はキリスト教・プロテスタントという主要な宗教があるので、それを使って国家の分解を防ぐことができるが、そのような普遍的宗教がない場合は、自由の輸入ということは、悪の解放につながるのではないだろうか。これは怖いことであり、イランで、実際に起きてしまった。北朝鮮が不安を感じるのも、そこにあるのではないか。
「自由と民主主義」の宣伝が、キリスト教とセットになっていれば、その矛盾は解消するが、イスラム国家の反発を買う。世界に起きている。
戦後、日本もキリスト教宣教師を盛んに受け入れたが、それはマッカーサーの意図にそうものであった。日本という国は神仏習合など、そもそも多様性を受け入れる国であったから、なんとか民主的な国造りができたかも知れない。しかし、そうでない国家の場合、「自由と民主主義」は個人が確立されていないと、逆効果があるのではないか。米国の攻勢を受けている国で、では個人の確立を、では、どうするのか。そのプログラムがあるのか。そんなことを感じてまう。

|

« 真理の伝達 | トップページ | ラジオ深夜便 »

コメント

北朝鮮の体制を戦前の日本の体制に似ていると指摘した人がいた。確かに。体制の保障を求める北朝鮮に、敗戦と憲法制定時に、国体の護持を求めた日本を重ねてしまう。

投稿: | 2005年11月17日 (木) 16時02分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104898/7158823

この記事へのトラックバック一覧です: 「自由と民主主義」のために:

« 真理の伝達 | トップページ | ラジオ深夜便 »