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2005年11月29日 (火)

壊れた本能

ある精神科医は
人間は本能の壊れた動物であるという

ということは、他の動物は本能のままに
生きているという意味が込められているのか

他の動物にとっては、
それが一番、安全な生き方でもある

いや、それ以外の生き方を知らない
ということなのかも知れない

そこには、人間は動物だが
特殊な生き物との洞察がある

人間における「壊れた」ものの損失を見れば
他の動物は人間以上の存在になる

人間の本能が壊れた原因は
自由意志にあると考えざるを得ない

ということは、自由意志とは
人間の本質にかかわる事柄なのだ

人間は本能のままに生きていったら
破滅的になる危険な存在

そこで文化を造った
本能制御が文化の役割

文化には破壊的になる本能を抑止する役割があるが
同時に、それは人間の偶像ともなる

文化の、この肯定面と否定面の
二面性を洞察する眼が確かな眼である

壊れた本能の人間たちが本能のままに生きていくなら
文化の二面性は分からない

価値に対する一面的コミットメントのみが評価されて
対立が激化する

本能と自由意志、そして文化の持つ二面性
それらの的確な認識を満たそうではないか

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