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2005年11月 6日 (日)

昔話

昔、彼は強い人間にあこがれて
ナポレオンの伝記を読んだ

いじめには無頓着で、猛烈に勉強した少年時代が
印象的に語られていた

その強さを欲しいと思った彼は
人間の強さとは何か、と思いめぐらした

そして、人間を
体、心、精神に分けた

その中では、精神が一番の要と思い
自己催眠で強さを得ようと試みた

しかし、うわすべりしていくようで
長くは続かなかった

精神を鍛えるためには、どうすればよいのか
これは今の、いじめられている若者たちの問いでもあるのではないか

自分は、一人でいるのではない
生きている無数の人たち、また死んだ多くの人たちに囲まれている

両親、祖父母、そして先祖たちが、自分とは何かを教えてくれる
彼らの昔話は自己理解を深め、精神を鍛える糧を与えてくれるのだ

昔話は解釈によって、今に蘇り
強さの宿る無意識に働きかけるのだ

明日はIT革命だけからではなく
過去との対話からも開けていくのである

過去を葬る人たちに未来は開けない
21世紀の幕は上がった

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