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2005年11月11日 (金)

神学大全

創文社からトマス・アクィナス『神学大全』の翻訳が続いている。プロテスタント的視点からは宗教改革の対極にいる思想的巨人のイメージがあり、興味を持ちにくいのだが、彼はイデオロギーを固持する頑固な人物ではなかった。反論、異論を丁寧に取り上げて、それに対して自分の主張を述べるといった、手続き的にはむしろ民主的な人であった。ただ、16世紀後の混乱の中で、対抗宗教改革イデオロギーの原点に位置し、後継者たちも、そのように取り上げていったのだ。『神学大全44 聖体の秘跡(執行)』の版元の説明文には、「犠牲としてのミサという問題を考察するにあたり取り上げる三つの異論には、16世紀の宗教改革者たちの議論が基本的にすべて含まれている」とある。今、プロテスタント信仰ではトマスをどう読むのか、この部分が展開していくならば、教会相互理解は一層深まるだろう。

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