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2005年11月19日 (土)

愛国心

愛国心は多義的である。そのため、いま、愛国心復活といっても、反発を感じる人もいる。内村鑑三は、隠された遺言の中で、「俺が死んだら、内村はこんな国には少しの未練も有たずに死んだといってくれ」と言っていたという。内村が熱烈に愛した「日本」が、そんなものであったとは思わない。日本と言う対象の多義性があったのだろう。彼は、こう言っていた。
「この日また、ある事よりして、日本をわが愛人として愛するの幸福に気付いた。これは青年時代においてわが心を燃やした愛であるが、老年に至ってこれを復活するの必要を感ずる。日本とは、日本政府でもなければ日本人全体でもない。日本という、ある Mysterious personality である。これを愛し、これに仕えて、われは無上の幸福を感ずるのである」
今、武士道復活を提唱する藤原正彦教授は、愛国心の中には、「ナショナリズム」(国益主義)と「パトリオティズム」(祖国愛)の意味が含まれていたという。戦後、戦争の元凶としてGHQにより愛国心が葬られたが、その時、祖国愛も失われた。しかし祖国愛は大切だ、その復活にかけるのだという。内村の日本への愛も、その祖国愛に近い思いであったと思う。

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コメント

はじめまして
神奈川の社会保険労務士・行政書士です。
士業はサムライ業と言われてます。
組織に属さず、一匹狼で仕事をするからでしょうか・・・。
常に武士道とか、愛国心とか 考えさせられます。
TB貼らせて頂きました。

投稿: いまむら | 2005年11月19日 (土) 15時54分

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