« とんでもない国 | トップページ | 「自由と民主主義」のために »

2005年11月16日 (水)

真理の伝達

「どうして、おじさんは例え話ばかりするの?」

「真理を伝えたいからさ」

「真理なんて、今時、はやらないのになあ」

「けれど、ある人たちにとっては緊急事だよ。死にそうな人に命をあげるようなものなんだ」

「なら、分かりやすく、ずばり、本当のことを語ったらいいじゃない?」

「それが出来ないんだ。だから例え話になってしまうんだ」

「なぜ?」

「人間の認識というものは媒介が必要なんだ。真理伝達に、その媒介を使う時、曲解されて伝わることが避けられないんだよ。曲解が起きた時には、伝えられた内容は、正しく伝わっていない。だから、そこでは、その人にとっては、真理は例え話のようなものだ。だから、最初から例え話と言った方がいい」

「そんな曲解の恐れがある話なら、真理なんて所詮、伝わるはずがないじゃないかなあ」

「しかし、媒介を使った伝達でも、みなが曲解するのではなくて、中には正しく解釈する人たちもいる。そういう人たちにとっては,真理なんだ。だから、例え話でも話した方がいい。何人かでも、正しく理解する人がいる可能性があるからね」

「ふぅーん。何か、ややこしいなあ」

「そうだね。媒介以上の伝達に、直観による伝達があるけれど、それは天使なんかの認識でね。人間の場合は、媒介なくして直観はない。媒介は意思の伝達には不可欠なんだ。そして曲解が不可避である以上、真理の伝達は例え話にならざを得ない。例えば、神はいるのか?という問題があるよね」

「神はいると思います」

「それ、正しい判断」

「けど、神はいないという人もいます」

「それも正しい判断」

「そんな判断をする、おじさんの頭はおかしい」

「それは間違った判断であることを強く主張します」

|

« とんでもない国 | トップページ | 「自由と民主主義」のために »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/104898/7144206

この記事へのトラックバック一覧です: 真理の伝達:

« とんでもない国 | トップページ | 「自由と民主主義」のために »