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2005年12月 6日 (火)

人生の達人

以前、テレビで十戒という映画を見ました。シナイ山の山麓で、羊の世話をしていたモーセが、山の中に「燃える柴」を発見して、「あれは何だろう」と好奇心にかられて、見にいき、神に出会うのです。神に姿はないのですが、言葉としてモーセに語りかけ、同胞をエジプトから脱出させよという使命を与えるのです。その後のモーセの生活は一変して、いろいろな奇跡とともに、エジプト脱出は成功するのです。これを見て、思いました。

モーセは、羊の世話をしている時も、きっとエジプトで苦役に従事している同胞のことを思い続けたのです。そのために、神に出会って、まず、「何故、我が同胞は苦しんでいるのか。何故、あなたは我が同胞を解放してくれないのか?」という言葉が出てきたのです。私たちが日頃、無意識の中で何を考えているか、それが大事です。そこに、私の、そしてあなたの「可能性」があるのです。

あの「燃える柴」での、神との出会いは、モーセの生涯を変えた大きな出来事でした。その時を境にして、彼の人生はすっかり変わってしまったのです。般若心経の中に「色即是空」「空即是色」という言葉があります。モーセの生涯の前半に「色即是空」、後半に「空即是色」の世界を感じます。

今、私たちの周囲は情報・知識の洪水です。その中で、どう生きていくかを、私たちは常に問われています。ここに、私自身の「問い」と「答え」の持つ意味があります。それが、私の可能性だからです。そして、その中でキーワードが見つかった時に、この情報・知識の洪水が取捨選択されていくのです。

このキーワードの発見のためには、生活の中での試行錯誤や仮説という手段なども必要かも知れません。生活の仕方、意識の持ち方で、まず軸足を決めるということです。あるものを選択するということは、別のものを捨てるということです。軸足が決まると、そこで自然に選択がされていくのです。この流れを見つつ、人生の目的、生活の目標を、出来るだけ錐のように一点に絞り込んでいけば、何をすべきかの展望が開けてくるのではないでしょうか。

また、仕事の仕方、技術を見つけなければなりません。そこでは、情報・知識を動員していくことになります。その動員する主体が知恵とすれば、「知恵とは情報・知識を具体的活動にしていく能力である」ということになるでしょう。とにかく、この知恵がないと情報・知識の洪水の中で溺死してしまいます。

生活の中で、常に、私自身の「問い」と「答え」を自覚していなければなりません。その自覚がなければ、人生の達人にはなれないように思います。

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