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2006年1月29日 (日)

人の死

現代社会は、さまざまな方法で、人間関係を求めているようです。一人にはしないし、させない、という社会の強い意志を感じます。それは人が最も恐れているのが孤独であることを、誰もが知っているからかも知れません。

しかし、人は死ぬ時は一人です。心細いから何人かで死のうと、心中する人たちもいるようですが、あなたの死はあなたの死、私の死は私の死で、二人の死は別のことです。死の時には、人は一人にならざるを得ません。その孤独が怖いのだと思います。それを忘れるための方法が現代社会にはたくさんあります。それは人の根本的問題の根本的解決をいっとき忘れさせる作用とも見えます。気晴らしにしか過ぎません。こうして人は老いていきます。

しかし、中には一人でいても孤独を感じない人もいます。周囲の人たちは、おかわいそうに、と思っています。しかし、本人は、そう思っていません。死ぬ時にも、この不思議な人格的交流はなくならないでしょう。

黒沢明監督の映画「夢」で、死を祝うシーンがありました。老人が踊っていました。強烈な訴えを感じました。人は死を喜ぶことができるのだろうか、できるとしたら、なぜ。これが人の根本問題ではないでしょうか。すべての人の問題ではないでしょうか。さすが黒沢監督、強烈な問題提起を残されたと思います。

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