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2006年2月12日 (日)

敗因の新説

太平洋戦争の敗因は何か。和辻哲郎は秀吉から始まる鎖国を考えたのですが、少し眺望がききすぎているかも知れません。もっと近いところで眺めれば、どうなんでしょうか。
司馬遼太郎さんは、日露戦争の「復讐」といった視点を持っていますね。もちろん、当人は復讐という言葉を使ってはいませんが、文脈からは、そうとれるのです。
「二十世紀が開幕したときに、日本は現実感覚に富んだやり方でもって日露戦争に勝った。結果としてロシアはソ連になり、イデオロギーの国になった。そのイデオロギーがこんどは日本に影響して左翼を生み、その左翼の反作用として右翼を生み、いよいよ現実感覚を失わせたということが言えるでしょう」
(『司馬遼太郎が考えたこと15』新潮社、348頁)
日露戦争勝利から太平洋戦争敗北までの日本史、そこに、ソ連による日本逆襲の地下(思想)工作があった。そう言えるのかも知れませんな。こんなこと考えたのは初めてのことですが、司馬さんは、実際、いろいろ教えてくれる方です。

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