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2006年7月29日 (土)

がん

がんという病気は人間にとって優しい病気だ、と、どこかで読んだ覚えがある。怖いという印象が強い病気だが、どこが優しいのだろうか。死ぬまでの間に、準備ができるというのも一つの理由らしい。

私は中学2年生の時、18キロのマラソンに参加して(これは強制参加だった)、途中で気を失って道路に倒れたことがある。その瞬間のことは、もちろん覚えていない。気づいたら、横たわっていて、注射を何本を打たれたようだった。そして、走行中、倒れたことを知った。こんなふうにして死ねれば、死の恐怖はないので、本人にとっては一番幸せな死に方といえる。

がんの場合は、そうはいかない。あとどれくらい、と余命の宣告が行われる場合がある。意識は死と向き合うのだ。その意識のあり方が、がんという病気も持つ意味なのだろう。死を忘れようとする現代人に、がんは、人が真実の存在となるための必要な過程である、死との直面の機会を与えようとする、神さまの配慮なのかも知れない。その意味で、がんには、人間に向けた大切なメッセージが込められているのかも知れないのである。

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