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2006年7月28日 (金)

退行

精神分析の用語に退行という言葉ある。年齢を遡る方向を決断するのである。一番目指すところは、幼児期の母と子の信頼関係の中で、安らいでいた時だろうか。

退行は罪とも関係があるだろう。人生において目指す方向が違うということである。高名な歴史学者が、文明の発展を「挑戦と応答」という言葉で表現していたが、一人の人生においても、その過程で成長が達成されていくのだろう。その時、応答の間違いが罪なのである。しかし、その罪の分析をすれば、中には保持すべき要素もある。罪、退行の目指す原点としての安心感は、過去においてだけではなくて、時の彼方にも、人生の目的として見出したいものである。

幼児期の母子関係の信頼関係はエデンの園の体験である。その楽園は追放されたが、人生の目的は楽園回復でなければならぬ。であれば、将来にも楽園があるものとして考えねばならぬ。楽園は、かつてあり、やがて来るもの、そして今も何らかの形で体験できるものでなければならぬ。

退行を罪として見た時、その再発防止のためには、楽園の将来性の確認でなければならぬ。

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