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2006年8月13日 (日)

故・小津安二郎監督の墓にある文字は「無」の一字。
「無」は、関が原の戦いで、山内一豊の将旗に書かれていた文字。その戦いで、一豊は、「無」の将旗を初めて使ったという(「功名が辻」4、司馬遼太郎、文春文庫、80頁)。

山内一豊の宗旨は最初、日蓮宗だったが、禅宗に宗旨がえした。

「無」は、単に無いという意味ではなく、多くの実りをもたらす「無い」という意味なのだろう。

だから、戦場で死ぬ時でも、その死が無駄にはならないという励ましの意味が、あるいは、そこに込められているのかも知れない。違うかも知れないが。

日本の無教会も、単に「教会否定」という意味ではなく、それも「制度教会批判」という意味では、ある程度主張しつつ、同時に、そこには、豊かな教会を生み出す原理が隠されているとの示唆が込められているのかも知れない。

無とか空とか、これは日本人の美学の中に定着しているのではないだろうか。

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