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2007年4月20日 (金)

ドストエフスキー

ドストエフスキーが宗教的作家であることに反論はないと思う。しかし、彼に、「宗教的経験」がなかったという。そう指摘するのは、E.H.カーである。『ドストエフスキー』(E.H.カー著、筑摩叢書106)の中に、こう書かれている。

「一つは、ドストエフスキーの宗教的発展についてのたいへんに有能な、そしておおよそ正確とおもわれる分析である-特に彼のキリスト教が合理的で実践的であって、彼の生涯にはいわゆる「宗教的経験」といえるようなもの一切がない、ということを強調した点である」(3頁)

この記述は、訳者が、この著書の特徴を説明した件であろう。しかし、ドストエフスキーに「宗教的経験」がない、と言えるのだろうか。宗教的経験といえば、新生か聖化であり、中でも、新生が強調されると思われる。それらを無視して、キリスト教が論じられるのだろうか。どう理解していいか分からない。

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