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2007年5月 3日 (木)

セミ・ペラギウス主義

改革派の神学者、A・ホッジ著『神学概論』によると、キリスト教には三大教理体系があるとのこと。

第一はアウグスティヌス-カルヴィン的体系、第二はペラギウス-ソッツィーニ的体系、第三がセミ・ペラギウス-アルミニウス的体系。

この二番目は何であり、具体的には何が該当するか、それも大きな問題だが、一番目と三番目の比較について、こう説明されている(『改革派教理学教本』岡田稔著、23-24頁)。

「セミ・ペラギウス主義は宗教改革期にはアルミニウス派(抗議派)によって継承されたが、中世期のカトリック教会は、その礼典尊重、教権主義、特にジェスイット運動などによって全般にこの立場を採っていたと言いうる。正確にはドミニコ派とトマス派がアリストテレス化せられたアウグスティヌス主義を、フランシスコ派はスコトゥス派がセミ・ペラギウス主義を主張していた。しかし1546年から開かれたトリエント会議は、明白にセミ・ペラギウス主義に立脚していることは今日のカトリック教会で用いているカトリック要理でもかわるので異論の余地がない」

この本が出たのは1969年なので、昔のカトリック要理を指しているのだろう。要するに、カトリック教会の立場はセミ・ペラギウス主義なのだということ。

しかし、トリエント会議はトマスの『神学大全』を参照していたのであり、歴代の教皇もトマスに学ぶように促してきたのである。また、カトリック教会の立場がセミ・ペラギウス主義だということは、あの「義認の教理に関する共同宣言」をルター派と出す前と後では、その立場を変更したことになるのかも知れない。

ウェスレーは、この分類では第三の立場かも知れないが、彼もまた「信仰義認」を強調していたのである。

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