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2007年5月31日 (木)

踏破

エベレスト 最高齢で 踏破せり
 その眺望の おすそ分けなし

世界の最高峰エベレストを踏破した人たちの最高齢者が日本人になったという。どんな眺めだったのだろう。

思想でも山がある。とてつもない高い山が三つある。アリストテレスとトマス・アキィナスとヘーゲルである。信仰を持たない人はアリストテレス、カトリックはトマス、プロテスタントはヘーゲルを目指したらいいのではないかと思う。

実存思想の祖、キェルケゴールが批判したヘーゲルへの関心は起きなかったが、その山に登る人がいてもいい。ヘーゲルも信仰の学を目指していたのだから。

エベレストを目指す人は、その眺望を独り占めして下山するのだが、思想の山は、そうはいかない。ここでは、眺望のおすそ分けをしないでは、登ることができないのである。少し登って見た眺望でも、おすそ分けしていけば、登る力が与えられるのだ。

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コメント

いつも記事を読ませて頂いております。
内村鑑三に関する考察、哲学者・神学者に関する考察等、示唆に富む記事をありがとうございます。
これからも楽しみにしております。

投稿: 宮内 学 | 2007年6月 1日 (金) 22時54分

管理人の安良岡登馬です。普通、tomaを使っています。書かない場合がほとんどですが。

コメント、ありがとうございます。宮内さんのブログも欠かさず、読んでいます。そのたびに啓発されています。文体が内村鑑三に似ているなあ、と思う時があります。

当方のtomaは、あの人を指しています。自分が、あの人に匹敵するといった思いは、これっぽっちもありません。ただ、『トマス・アクィナス』(山田晶責任編集、中央公論社)は面白いと、その一読を勧めたいという思いによるものと理解していただきたいと思います。少し古い本ですが、この本に教えられるところが多かったです。

投稿: toma | 2007年6月 2日 (土) 05時52分

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