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2007年5月15日 (火)

神人性

 創造活動は神の活動であると同時に人間の活動であり、この人間の活動であるというところに創造活動の哲学性があり、神の活動であるというところに、それが哲学の本来的目的を実現しているという性格がある。それゆえにベルージャエフにとっては、この両要素は切り離せないものであって、彼はこれを神人性という。

 「われわれにとっての根本問題は、神の問題ではない、むしろ神人および神的人間性の問題である。かかる神人性を離れて神を主張することは、抽象的一神論であって、これは偶像崇拝の一種にすぎない」(『愛と実存』37頁)

ベルージャエフはこの神人性の強調において、啓示が実存的に理解されなければならないと言っている。人間の実存的意識のうちに、「意味として」理解、了解され得ない啓示の主体とは抽象的な神にすぎず、そのような立場は抽象的一神論であり、偶像崇拝の一種にすぎないという。

 これは受け止め方によっては教会に対する非常に鋭い挑戦ではないだろうか。反発もあるかも知れない。あるいは、神を論じる人たちにとっての盲点になるかも知れない。

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