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2007年5月29日 (火)

全的堕落

あるブログに、「ローマ・カトリックは、人間の全的堕落を信ぜず」という書き込みを見つけました。こういう言い方は珍しいものではないでしょう。しかし、本当なのだろうか、と思います。

この全的堕落というのは、カルビン主義の5特質の一つです。しかし、トマスは人間の全的堕落を指摘しています。なぜなら、堕罪によって、神の似姿が失われた、と言っているからです。神の似姿を失うことが全的堕落を意味しています。

しかし、それでも神の像は失われていません。「ローマ・カトリックは、人間の全的堕落を信ぜず」という言い方は、堕罪にもかかわらず、この神の像が人間にある、という立場を指しているのだと思います。

しかし、これは、ルターも、カルビンも、堕罪後も人間の中に自由意志が全くなくなることはない、ということで了解しています。神の像がなくなれば、人間は人間でなくなります。しかし、堕罪後も、人間は人間で在り続けているのですから。

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