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2007年6月20日 (水)

証言

「信仰が創造的忠実さであるかぎりにおいて信仰の本領は、それが不断の証言であるという点にある。「証言」という思想はここに位する。「証言」は、この語の強い意味において実存的であるのみならず、およそ実存哲学という名に真に値する哲学ならば必ずこれを基礎にして作られねばならないところの中心的な予件の一つである」(『神の死と人間』ガブリエル・マルセル著)

マルセルは昭和40年代の前半、来日したことがある。一度、講演を聞いたことがあったが、余りよく分からなかった。本も、わたしにとっては少し難解だった。

この個所は理解できた。ウェスレーの始めた運動では体験が重視されていて、それは「証言」として表現される。これは、信徒であれば、誰でも出来ることである。ウェスレー神学の研究者が、実存論的神学という名前を使ったが、互いの関係を考えれば理解できることだ。

キリスト教の「武器」は、この証言である。証言を忘れた信徒は、どこかで信仰の危機を、自分で招いているのではないかと思う。

マルセルはカトリック信徒であったが、「神に向かう実存主義者」と言われていた。

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