アウグスチヌス批判
「アウグスチヌスの倫理が幸福思想によって支配され、倫理の根源として自己愛が肯定されていた事に関しては、カール・ホルがその卓抜なる論文「アウグスティンの内的発展」(Augustinus inners Entwicklung)に於て明した。「神への愛と隣人への愛との中間に絶えず自己への愛が書き込まれる」「隣人愛の規準は自己愛から規定される」。ホルがアウグスチヌスをば「基督教倫理を堕落させた者」と呼ぶ所以である」
(『神の痛みの神学』北森嘉蔵著)
プロテスタント神学はアウグスチヌスに負うところが大きいのだけれど、また批判もされている。
しかし、最終的に、アウグスチヌスの倫理をペラギウス主義、セミ・ペラギウス主義への対極にいるアウグスチヌス「主義」に秩序づけるのであれば、批判を乗り越えることができるのではないだろうか。
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