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2007年7月 2日 (月)

善悪の区別

「善悪の区別が起ったと云う事は果して善い事であるかどうかと云う問いに対しては、我々は唯だ逆説的答をしか与ええぬ。即ち一度善悪の区別が起った後は、その区別を徹底させる事が善い事である」(『神秘主義・象徴主義』)

楽園の中においても、善悪の区別はあった。しかし、そこでは悪は可能性としてのみ、あった。楽園追放のあとは、悪は現実として、われわれの内に、またわれわれの外にある。今、善悪の区別の徹底においてのみ、現実的な悪を克服できるというのが、この趣旨なのかも知れない。

その意味では、啓蒙主義は、この趣旨に沿っているかも知れない。

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