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2007年7月 4日 (水)

二つの種族

人類を二つの種族に分けたのはアウグスチヌスであろうか。「神の国」で、二つの人間類型が語られている。

戦時下のドイツの強制収容所で、自ら極限状況を体験したフランクルも、こんなことを書いている。

「われわれはこの地上には二つの人間の種族だけが存するのを学ぶ。すなわち品位ある善意の人間とそうでない人間との「種族」である。そして二つの「種族」は一般的に拡がって、あらゆるグループの中に入り込み潜んでいるのである。専ら前者だけ、あるいは専ら後者だけからなるグループというのは存しないのである。この意味で如何なるグループも「純血」ではない……だから、看視兵の中には若干の善意の人間もいたのである」
(『夜と霧』フランクル著)

「看視兵の中には若干の善意の人間もいた」という言葉を、私は信じる。そして、このことは、教会の中にも悪人がいるであろう、ということを意味している。

最近は、新しい翻訳が出ている。私は古い翻訳で読んだ。訳者の講義を聞いたことがあったが、ちょうど大学紛争の直前のことであった。その後、心理学関係の関心が高まり、カウンセリングなどの仕事も多くなったと思う。

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