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2007年7月 7日 (土)

完全

「あるものが統一されるにつれて、その善性や効力は完全になる」(『トマス・アクイナス 言葉の鎖』55頁)

罪というものは、自分のアイデンティティの喪失を指しているのではないだろうか。内面における分裂のために、心が乱れて、一貫性がなくなる。それが罪の結果なのだろう。それは外面に現れてくる。

しかし、人は、そのままではいられない。万物は神に帰ろうとしてるからである。その神は一者である。その過程の中で、私もまた統一の形成を促される。それに伴い善性や効力も回復していく。完全に近づいていく。

人は、流行りの言葉で言えば、自分探しの旅に出て、自己実現を求めていかねばならない。なぜか。そこにのみ、その人の真の可能性、やがて現実になるであろう可能性があるからである。

現代の福音宣教は、このような自分探しの旅に出ることを勧め、自己実現のための道を提示するという仕方でなら、多くの人たち、特に若者たちの共感を得ることができるのではないだろうか。

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