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2007年7月 7日 (土)

異常体験

「われわれは当時の囚人だった人々が、よく次のように語るのを聞くのである。「われわれは自分の体験について語るのを好まない。何故ならば収容所に自ら居た人には、われわれは何も説明する必要はない。そして収容所にいなかった人には、われわれがどんな気持ちでいたかを、決してはっきりとわからせることはできない。そしてそれどころか、われわれが今なお、どんな心でいるかも分かってもらえないのだ」
(『夜と霧』フランクル著)

異常体験を心に秘めて生きるのは辛いのではないだろうか。なぜなら、それは、無意識のうちに、意識に働きかけて、現実の生活の異常を何度ももたらすかも知れないからである。

われわれは異常体験を語りださねばならない。それは人々のためばかりではなく、自分たちのためでもある。

強制収容所と原爆、二つの体験が現代の異常体験である。女優・吉永小百合さんは、この一つの異常体験について語り続けている。意義深いことである、と思う。

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