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2007年7月10日 (火)

改宗

「カトリックの信仰に対しては、次のようなコトバが彼の態度をよく示唆するであろう。「プロテスタントとして育ちながら、後でカトリック信仰に改宗する教養あるひとびと…は歴史を読んでいながら、それを理解しなかったか、あるいは歴史というものを知らないひとびとのように、私には映るのです」」(『ホワイトヘッドの哲学』市井三郎著)

英国のホワイトヘッド(Alfred North Whitehead、1861年2月15日~1947年12月30日)の生涯は86年で、最初は数学者であり、37歳で処女作を発表、その後、哲学に移り、63歳で哲学教授に就任したという、遅まきの人でした。ハーバード大学教授で、プロセス神学で宗教界に影響を与えたとのこと。プロセス神学は日本では一部の人たちが紹介していますが、余り知られていないのではないでしょうか。

その紹介の本の中に、プロテスタントからカトリックに改宗する知識人へのコメントがありました。無教会の塚本虎二にも、そういった見解があったと思います。

しかし、改宗者がいてもいいと思います。プロテスタントのアウグスチヌス理解は、ペラギウス論争を継承するもので、彼には、ドナティスト論争という別の面もありました。そちらでは別の理解も生まれるのではないかと思います。それは批判的な受け止め方になるかも知れませんが、そこから見えてくるものもあるかと思います。

トマス・アクィナスにおいては、カトリック教会全体の評価が高いので、プロテスタント信仰者としては警戒するかも知れません。しかし、その魅力は、知る人にとっては絶大なものと思います。

プロテスタント信仰者としては、信仰のアイデンティティの確立のためには、カトリック批判を頭のどこかに置かないといけないのだと思いますが、カトリック信仰者としては、この教会は、アウグスチヌスとトマス・アクィナスの属し、信じた教会であり、この二人を除いたら、キリスト教が分からなくなるのだという思いで、この教会に、心安らかに留まることができると思います。

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