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2007年8月29日 (水)

ソボルノスチ

正教会は儀式的なキリスト教である。しかし、この中で、儀式的宗教に対極にあるような、教会の本質にかかわるような観念が生まれている。

ベルジャーエフの本のよく出てくるソボルノスチという言葉が、それである。この提唱者はホミャコフという。

ホミャコフのソボルノスチは、「全くロシア的な感覚であり、ロシア的共同体意識であり、合唱の原理であり、およそ何らの外面的保証も持たない愛と自由の統一である。この観念こそ純ロシア的である」(『ロシア思想史』ペルジャーエフ著、田口貞夫訳、ぺりかん社、61-62頁)

また、こうも言われている。

「人格は他の人格を予定し、またその人格との交わりを前提とする。これがいわゆるソボルノスチ、換言すれば人格と人格との兄弟的な交わりのことである。人間の霊的生活はこうした交わりの中に本当に具体的な形をとってあらわれる」(『人間の運命』ベルジャーエフ著作集、白水社、670頁)

内村鑑三の無教会も、このような「人格と人格との兄弟的な交わり」を重視したのではないだろうか。そして、この中に、教会の本質を見たのではないだろうか。

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