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2007年12月25日 (火)

改宗

英国のブレア前首相が、英国国教会からカトリックに改宗したという報道がある。

「改宗」という言葉が使われている。「改宗」という言葉が適当なのだろうか。プロテスタントからカトリック、カトリックからプロテスタントと、教会を変えるキリスト者がいるだろうと思う。南米では、カトリックからプロテスタントに変わる人たちが多いらしい。この場合も、「改宗」というのだろうか。しかし、キリスト教信仰の根本が変わるわけではないと思う。

これまでは、プロテスタントとカトリックとの対立面ばかりが強調されてきた。その基本は「信仰義認」の教理であった。しかし、この面では、基本的対立ではなくて、一致のあることが、前世紀末に国際的に確認された。この合意の中で考えるとしたら、現代では、あのニューマン枢機卿の改宗のような強烈な意味づけはできないのではないだろうか。しかし、「改宗」という言葉には、あのニューマンの改宗の印象を引きずるものがあるような気がする。

プロテスタンティズムは、自らの信仰のアイデンティティの確立のためであろうと思うが、宗教改革史の学びが続けられている。その中で、時代的・地域的な印象が繰り返し語られる可能性がある。こうして、やがて固定観念が生まれてくる。しかし、それは「事実」と違うかも知れない。過去の歴史的な信仰の表明と、現代における見方とを、常に対話させていくべきではないかと思う。その時、新しい視野が開けてくるのではないだろうか。

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