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2008年6月25日 (水)

芸術共同体

芸術家は、作品を創造するのだけれど、それは個人の作業ではなくて、ある共同作業ではないかという指摘がある。遠藤周作氏は、それを「芸術共同体」という。

「作家のばあいは自分で書いていますが、ある目に見えない芸術共同体というのがあって、そのなかへ作家が身をおいていて、そういう先達の人たちの目に見えない影響のもとに書いているのではないのかということを私は考えています」(新潮文庫『人生の同伴者』89頁)

おそらく、そうなのだろうと思う。そして、肝心なのは、そのような共同体を形成していくことなのであり、それが形成されつつある段階で、価値のある作品はどんどん生まれていくのだろう。では、そのような共同体を形成するには、どうしたらいいのか。

それは、第一級の価値ある作品、人物に接触することであり、その印象を語り合い、共有していくことであろう。あるいは、ケーベルは、それを「古典」といったのかも知れない。そして、そのような古典に何を選ぶか、それもまた肝要と思う。それを間違えると、その後の作品の価値にも影響するからである。

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