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2008年11月12日 (水)

『日本思想史』に論文

季刊『日本思想史 No.72』(日本思想史懇話会編集、ぺりかん社、2008年)に、吉満義彦に関する論文が掲載されています。タイトルは「吉満義彦の「近代日本カトリシズム」」で、筆者は鶴岡賀雄・東京大学教授。

それによると、吉満の近代批判の方法は、内在的超越であり、超越的内在ではないとのこと。そして、岩下もまた、内在的超越の方法を示唆しているといいいます。現代を歴史的中世に戻すのではなくて、近代を通り、その中から、中世の永遠的要素に戻る道を提唱しているのだということでした。マリタンは、デカルト、ルター、ルソーへの批判を書きましたが、これもまた、近代に対する内在的超越の道による批判なのかも知れません。ただ、読者の中には、それが超越的内在の批判として映るかも知れません。

「新しい中世」という言葉については、104頁の注に、こう書かれています。

「「新しい中世」という言い方は、ベルジャーエフやドーソンによって唱えられ、近代西欧文明への批判を中世キリスト教文化への再評価と結びつける歴史哲学的スローガンとして当時一定の反響を呼んでいた」

吉満・読書会などでは、こういう論文を取り上げるのもいいかも知れません。現代における関心のありかを如実に示しているからです。

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