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2009年1月14日 (水)

内在的超越

神に至る道では、内在的超越は、超越的内在とは対立関係にあると思われるだろう。超越的内在の中で、連想されるのはトマス・アキィナスかも知れない。しかし、彼は言う。

「恩寵の賜は本性を打ち消すことなく、かえってそれを完成するという仕方で本性の上に加えられる。それが為に我々のなかに無償に注ぎ入れられた信仰の光は、我々が本性上共にさずかった自然的な知識の光を消さないのである」
「恩寵は本性を毀さず、かえって、それを前提要件として完成するものである」
(『トマス・アクィナス 言葉の鎖』ヨゼフ・ピーパー編著、エンデルレ書店、140頁)

これらは、内在的超越の道をも示唆しているのではないだろうか。諸宗教対話の道においても、有効なキーワードではないだろうか。トマスは、第二バチカン「以前」の人と思うなら、それは違うのではないだろうか。第二バチカン後の対話の道においても、トマスはやはり道案内をしてくれるのではないだろうか。

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