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2009年4月28日 (火)

他宗教への眼差し

「あら探しをする人がクリスチャンであるはずがない。彼はあらゆる人、あらゆるもののなかに、真実を求めずにはいられない人である。キリスト教の代表者で、他宗教のなかに暗黒を見出して喜ぶ人があるとすれば、彼はキリスト教を少しも代表してはいない。キリスト信者は、仏教であれ、儒教であれ、道教であれ、あらゆるところで、良いものに出会えば喜ぶのである。彼の眼は鋭敏となって光を見つけ出し、彼は暗きを見ることをいとうのである。それゆえキリスト教がその混じりけのない光をもって輝くとき、キリスト教は、世界のうちにある最善なる者の発見者となる」(『内村鑑三英文論説翻訳篇』下巻、岩波書店、289-290頁)

内村鑑三のこの文章を読んでいて、第二バチカンの、諸宗教への見解を明確にした「キリスト教以外の諸宗教に対する教会の態度についての宣言」と同じ精神が盛られていると思った。であれば、内村は、第二バチカンの精神を先取りしていたのである。カトリックは無教会に学ぶところがあるのではないだろうか。

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