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2010年6月 8日 (火)

超人

大学生の時、ベルジャーエフを読んだ。その影響は、今も残っている。そして、それを感謝している。

彼の著書『現代の終末』に、こんな個所がある。

「人間の個人性は、超個人や超人ともみられるものの実在や価値を認め、且つそれらに自らを服従させる限り、強靭であり、実り豊かなものであるというのが一般の法則である」

超人というとニーチェを思い出す。そして、彼のキリスト教嫌いから、彼の思想も警戒してしまう。ベルジャーエフの著書の中では、ニーチェを評価する言葉もあり、これは何を意味しているのかと思うこともあった。実存主義の系譜の中で、ニーチェは、やはり重要な人物なのだという指摘なのだろう。そして、彼をキリスト教的に、あるいは終末論的に解釈するとすれば、その意味がもっと明確になるだろう。ニーチェは、既存のキリスト教を解釈した。しかし、逆に終末論的キリスト教がニーチェを解釈したら、ニーチェの本当の意義が現れてくるように思う。それが、ベルジャーエフのニーチェ観の核心的要素なのかも知れない。

超個人や超人は、神と言い換えることができるかも知れない。しかし、歴史を動かすためには、再臨するキリスト、来たりつつある神、そういう姿を、ここで思うべきかも知れない。そして、これがベルジャーエフの意図でもあったと思う。

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