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2010年8月16日 (月)

『沈黙』の続編

遠藤周作の名作『沈黙』は、1609年ころ来日したポルトガル人のイエズス会司祭フィレイラの棄教をテーマにした物語である。彼は1632年に日本準管区長になり、翌年、逮捕され、拷問にあって教えを捨てた。そのため、1636年、イエズス会は、彼を追放した。フィレイラは、棄教後、沢野忠庵という名で、キリシタン迫害に協力していった。

『沈黙』は、棄教の事実を伝えるが、そこに、それを是認する主の声を記している。もちろん、これは小説であり、そこには作者の意図がある。そして、『沈黙』には続編はない。遠藤がこの世を去った以上、もし、続編を書くとすれば、他の人の課題となる。しかし、続編の可能性はあるのだろうか。あるかも知れないのである。

フィレイラが沢野忠庵のまま死んでいったとすれば、続編の可能性はない。しかし、ある百科事典によると、「晩年再改宗し、刑死したとの説がある」と書かれている。この説を追求していけば、『沈黙』の続編になるかも知れない。フィレイラの名誉のために、イエズス会としても、ほっとけないのではないだろうか。

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