« 与謝野馨さん | トップページ | 二様の過去・現在・未来 »

2011年1月18日 (火)

江の時代

NHK大河ドラマ「江(ごう)~姫たちの戦国~」が始まった。昨年は「龍馬伝」だった。日本の歴史の変わり目に当たる時代が選ばれている。江の時代、キリスト教が日本に紹介され、やがて禁止され、龍馬の時代、再度、この宗教が日本に来た。日本の転換期がキリスト教伝来と重なっている。

もう一度、日本の「原点」ともいえる、これらの時代が回顧されるのは日本の将来を考えることにつながるであろう。

江の時代、フランシスコ・ザビエルがキリスト教を日本に伝えた。ザビエルと言えばイエズス会、イエズス会と言えば創立者のイグナチオ・デ・ロヨラを思い出す。しかし、このイグナチオは元々の本名イニゴではなく、改名後の名前で、殉教したアンティオキアの司教の名前、イグナティオスから来ている。その司教は使徒ヨハネの弟子であり、ヨハネはイエスにつながっている。なぜ、イニゴが、イグナティオスに自らを関係づけたかは、知らない。

イエズス会といえば、西洋近世の中で、カトリック復興が起きて、その中で、プロテスタントとの対峙で知られている。明治以降の近代日本では、もちろん、キリスト教といえば、プロテスタントが主流であった。プロテスタント教会で信仰を持った人も多いと思う。そんな個人の信仰史の中で、イエズス会は、やはり、どこか批判的な目で見る傾向があるのではないだろうか。イエズス会の人たちに対して、パスカルが擁護した信仰は、カルビン系に近かったし、その源流はアウグスチヌスに遡ることができる。

しかし、歴史は、宗教改革の指導者たちの思惑通りには進まず、カトリック教会はなくならなかった。その流れをつくったのがイエズス会と、歴史は教えている。

イエズス会は、創立者が元軍人であったため、軍隊的な体質を持っているといわれる。上の者への服従が、その内容であるが、これは軍隊経験から来たのであろうか、そこに、アンティオキアのイグナティオスの影響はなかったのであろうか。彼はローマで殉教する旅の途中で手紙を書いたが、そこには、教会論、秘蹟論、司教論といった、最も初期の神学論が展開されている。

|

« 与謝野馨さん | トップページ | 二様の過去・現在・未来 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 与謝野馨さん | トップページ | 二様の過去・現在・未来 »