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2011年2月28日 (月)

聖霊の時代

「聖霊の時代が来る」、と、12世紀、フィオーレのヨアキムは言った。ヨアキムはカトリック教会のシトー会の修道院長であった。彼の考え方をヨアキム主義という。カトリック教会内部に起きた終末論的歴史思想であった。しかし、やがて教皇庁から異端と宣言されてしまった。

ヨアキムの思想は神の三位一体的構造を世界史にあてはめようとするもので、父の時代があり、子の時代があり、聖霊の時代があるというものである。父の時代は旧約、子の時代は教会の時代で、これが現代まで続いている、という。そして、聖霊の時代が来る。この時代では、教会や国家の支配秩序がなくなるという。この部分が、ひっかかったのだろうか。

この思想を知ったのは、だいぶ前のことである。教会史を通読すれば、中世教会史で必ず出あう部分である。その時から疑問を持っていた。それは、聖霊の時代は、教会の時代とだぶるのではないかという点である。教会の誕生日が聖霊降臨日と、どの教会でも普通に言うであろう。なぜ、教会の時代と聖霊の時代とを分けるのだろうか。むしろ、やがて聖霊の時代が終わる、と言うべきではないであろうか。諸行無常なのだから。もちろん、聖霊は永遠であり、その時代は永遠に続くとも言えるであろう。しかし、何かが終わるのではないだろうか。

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