« 想定 | トップページ | 教会の弱体 »

2011年5月 4日 (水)

「死を待つ人々の家」

カトリック修道会「神の愛の宣教者会」の創立者、マザー・テレサが亡くなったのは1997年9月5日であった。

以前、世界教会協議会(WCC)のニュース通信でEPS(Ecumenical Press Service)というものがあった。週刊で出ていた。それがなくなり、次に、One World という月刊誌が発行された。その中に、インドのカルカッタで奉仕活動をしているマザー・テレサの記事があった。それをキリスト新聞で紹介した。やがて有名になるマザー・テレサの奉仕活動の初期のものであり、日本では割合早い紹介であったと思う。

マザー・テレサの働きの中で、よく知られているのは、「死を待つ人々の家」であろう。マザー・テレサの働きに協力したいという人がいて、マザー・テレサと話したところ、奉仕の場は、ここだけではない、自分のいる周囲にもあるという話だったという。

この「死を待つ人々の家」は、よく考えれば、どこにでもあるのだ。人はみな、やがては死ぬ。そのことを思えば、刑務所と娑婆の区別はない、どこでも、人々は死を待っているのだ。その期間が長いか短いかの違いだけれど、本質的な違いではない。

マザー・テレサの働きを継続すること、それは、「死を待つ人々の家」の観念を拡大していくことではないだろうか。自分の家の周囲のみならず、自分の家もまた、そうなのではないだろうか。マザー・テレサがカルカッタで見いだしたもの、それは世界そのものの実相なのではないだろうか。

|

« 想定 | トップページ | 教会の弱体 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 想定 | トップページ | 教会の弱体 »