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2011年7月12日 (火)

アウグスチヌス再考

アウグスチヌスが煉獄の教えと関係があるという指摘がある。どう関係しているのか、私は知らないが、アウグスチヌスは一人なのだから、プロテスタントとカトリックとのエキュメニズムの対話には、彼を抜きにしては無理かも知れない。ケァンズは福音派の人物で、彼の著書『基督教全史』はよく読まれたと思う。

「アウグスチヌスはプロテスタント側からは宗教改革思想の先駆者の一人と見られている。それは、ご自身の選びたもうた者を必ず救いたもう神の絶対主権による恵みの結果として、人間が原罪から救われるということを強調しているからである。しかし、人間がどういうふうに救われるかについての議論について、アウグスチヌスは、見える制度としての教会と、その信条と礼典と伝道とをあまりにも強調しているので、ローマ教会はかれをローマ・カトリック主義の父と見ている。彼がこのように強調したのは、一方にはペラギウス派の主張を、他方にはドナトゥス派の主張を破るためであったことを、心に留めるべきであろう。聖書の部分を解釈するのに聖書全体の主張を考慮しなければならないという彼の主張は、教会にとって永久的価値のある原理となっている。
 これらの永久的功績があるにもかかわらず、アウグスチヌスはキリスト教の思潮のなかへ、いくつかの過誤を持ち込んだ。彼は煉獄の教義とそれにともなうすべての害悪とを発展させるのに力があった。バプテスマと聖餐式との二礼典の価値を重んじた彼の見方の論理的な結果として、バプテスマによる更正と聖餐式による恵みとが強調された。
 アウグスチヌスのこうした強調のゆえに、キリスト教会にとっての彼の重要性を無視すべきではない。パウロとルターの間において、教会には、アウグスチヌス以上に偉大な道徳上および精神上の人物はいないのである」(『基督教全史』E.E.ケァンズ著)

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