2017年1月12日 (木)

現代を問う

■「西洋中世は暗黒時代と言う人がいるけど、そう思う?」
「ルネッサンスを光の到来と見る歴史観では、そう見えるんだろう。その影響で宗教改革も始まった。しかし、中世の内容はギリシャの哲学とユダヤの宗教、キリスト教の関係で成り立っているんだ。理性と信仰の関係だよ。これは今の問題でもある」
 
■「トマス・アクィナスへの疑問ってある?」
「ある。それは、明確な神体験が晩年にあるんだけど、なぜ晩年なのかということ。パウロやアウグスチヌスには明確な回心体験があって、それからキリスト教の活動を開始しているけど、そんな回心がトマスにあったんだろうかと考えちゃうんだ」
 
■「キリスト教的ヒューマニズムという言葉に出合ったけど、二つは対立するんじゃないの?」
「キリスト教は神中心、ヒューマニズムは人間中心と見れば、そうかもね。しかし、神中心が人間中心を破壊に導くのではなく、その完成に導くんだという視点があってもいいと思うよ」
 

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